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「生活の場か修練の場か」

2017/12/21

珍しく、じっくり塾という存在について考えることがあります。

塾ですから、もちろん来てくれる生徒さん達に勉強を教えるわけですが、生徒さんたちにとって、塾は家庭内学習の一部として利用してもらうか、さらに一段レベルアップを目指して、高い目標とその方法を指導していくのか。生徒さん各々の希望や状況に合わせて対応していくことになります。

つまり塾は生徒さんにとって、生活の場にも修練の場にもなり得るんですよね。

 

一方、我々講師の側から塾という存在について考えるとどうでしょう。

30年もこの仕事に携わってきた私の実感として、まさに生活の一部、生活そのものと言っても過言ではありません。ただ 、 塾が生活の場になってしまっては、 より快適さを求め、より便利に、手抜きをしても齟齬が出ないような方向に動いていきます。

つまり、頑張らなくても大丈夫なように環境を作り上げます。

それでは、 そこに通う生徒さん達に修練の場を与えられるか、指導の言動に実感や迫力が伴うか、と言われると心もとない気がします。

戒めなければいけないのは、 我々塾講師にとって塾は生活の場ではなく、日々修練の場でなくてはいけないということです。それでこそ存在意義があるのだと思うこの頃です。

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