「大学入試 ~過去・現在・未来~(後編)」

2016/11/12

 前編では、30年間の変化で大学入試の過去と現在を見てきました。

 後編では、大学入試の「未来」についてお話します。この未来は“遠い”ものではなく、かなり“近い”ものです。

 

 ご存知のご父兄も多いかと思いますが、2020年に大学入試が大きく変わります。もうあと4年です。その改革の筆頭は「センター試験」です。2020年からは、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に変わります。仮称とはいえ、名称長すぎですよね。

 単なるつめ込み暗記型の入試から、「大学入学希望者学力評価テスト」では、教科横断的な総合思考型の入試に変えることが意図されています。また、「AO入試」をはじめとする推薦系の入試で大学進学する割合は現在約50%で、これらの入試では学力試験が課されないことが多く、しかも早ければ9月に、遅くとも12月には合格が決まってしまうため、大学生の基礎学力低下を招いているという批判があります。2020年以降は推薦系の入試でも「高等学校基礎学力テスト」を受けることが必要になる可能性は高く、そもそも推薦系入試が減るのでは?という話すらあります。

 これらの新しいテストでは、国語に記述式(指定された字数を書いて答える)の問題を設定することが考えられています。思考力を見るには、もちろん記述式の問題がいいのでしょうが、たかだか2題程度の出題でどれだけ思考力を見られるのか、そもそも時間と手間のかかる採点を誰がどのようにやって公平性を得るのか、問題は山積みです。

 すでに英語に関しては、2020年を見据えて、私大の入試で外部試験(英検、TEAPやTOEICなど)の結果を英語の得点として採用する動きがあります。「読む・書く・聞く・話す」という4技能の充実をはかりたいのが国のねらいですが、すぐに大学入試でこの4技能をテストすることができるようにはならないため、外部試験の活用は今後もさらに広がるでしょう。

 

 2020年に大学入試を迎えるのは、現在の中学校2年生。しかし、現在の中学3年生も浪人したりすれば厄介なことになりそうです。さらに、現在の高校1年生が受験生になる2018年から18歳人口が減少に転じることで、大学が淘汰され、その数を減らすといわれています。生き残りを賭けて大学が改革に乗り出すことで、2年後には入試自体も大きく変わるかもしれません。これは国公立大学も私立大学も同じ流れのように思います。

 

 大改革の中身が決まりきっていない今、とにかく、試験を受ける子供たちが“改革”という名の下で、振りまわされるだけ振りまわされて…ということがないように、「受験生ファースト」で入試制度が決まって欲しいと願わずにはいられません。そして、私たちはそんな迷える受験生の悩みに真摯に向かい合い、一緒に目標達成にために頑張っていきたいと思っています。

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